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7月1日 ワープロカンブリア紀


「良いパソコン悪いパソコン86年度版」最終回、最後のまな板に上がるのは……




? MSX、8ビット機、16ビット機でおしまいなんじゃないの?32ビットの時代はまだでしょうに。




そうなんだけど、ちょうどこのあたりから「パーソナルワープロ」なるものが出現しまして。そのレビューもこの本でなされています。




ああ、ありましたねえ。でも、ワープロはもうパソコンソフトとして出てるんですよね。パソコン+ワープロソフトでいいのでは。




当時の広告を見てみると、漢字プリンタとワープロソフトのセットは値引きしても五十万前後とか。




う……とても「パーソナル」とは言い難い値段ですね……




なので、専用機として特化することで価格を抑えて、個人でも購入できるくらいにしたワープロが流行っていたのがこの頃。




でも……。今、仕事以外で、個人でワープロ使うって、あんまりないですよね。当時そんなにみんな家庭で文章作ってたの?




その時の自分が感じてた空気は、それまではプロの世界でしかできなかった事、綺麗な活字になって自分の文章が出てくる事、それが新しいし感動的、というもの。




自分もワープロソフトと漢字プリンタを手に入れると、全く必要もなく文章作ってたりした。罫線いっぱい引いて、いっぱい網掛けして。




あははは。




だからみんなそんな感じだったんだと思う。パソコン雑誌のショップ広告でも、かなりの面積を割いてワープロが紹介されてた。



ワープロ広告


じゃあ、この本で一番のオススメワープロは?




59,800円というとんでもない低価格で登場したカシオのHW-100。



1986年度版よいパソコン悪いパソコン カシオHW-100


当時の相場がわからないんですけど、安いの?




廉価機がようやく十万円を切ってきた、ある程度使えるものは二十万~三十万円という状況だったので、いきなりこの値段はかなり衝撃だったようです。機能的にもそれまでの廉価機とほとんど変わらない、いや変わらないどころか、一部勝ってる部分もあったりして。




じゃあ、恒例の酷評機種はなんでしょう。




なんか楽しそうだね……。まずは、ブラザーのピコワード(モデル200)。これは和文タイプライターみたいなもので、一行入力するたびに印字、っていうものらしい。



1986年度版よいパソコン悪いパソコン ピコワード


え~~。




だから文章保存もできない。さらにキータッチは悪いわ印字品質も普通だわ、それでいて88,000円だから、カシオの方が絶対いい、という評価。




まあ、擁護のしようがないですね。





その次くらいなのは、沖電気のレターメイト8。



1986年度版よいパソコン悪いパソコン レターメイト8


沖電気っていったらビジネスマシンの有名どころじゃない。そんなに外すような印象がないんですけど。




文章保存にフロッピーディスクを使うんだけど、そのフロッピーのフォーマットをこの機種だけじゃできない、っていうところ。




???




実は、上位機種にレターメイト85というのがあって、こちらならフォーマットできる。なので、基本的にはこれとセットで使う、というものらしい。




そうでないと、いちいち沖電気のショールームなどでフォーマット済みディスクを買わなきゃならないんだって。




なんですかそれは……




沖電気の想定では、オフィスの個々人にレターメイト8。これで作成した文章を、高機能のレターメイト85で清書する、みたいな感じらしい。




それって、あくまでオフィス内での「パーソナル」ですね。




沖電気らしいといえば沖電気らしいかも。値段も四十万弱だし、個人向けに売るのは無理があるかもね。




MSXの時もそうでしたけど、結局ここでもカシオの価格破壊が起こってるんですね。




とはいえ、ただ単に荒らしてただけというわけでもないと思う。カシオはかなり晩期までワープロを出してたし、どんどん高機能化していくワープロの中で、モノクロ画面の廉価モデルをちゃんと出してたりして。




そういえば、ワープロも最後はいろいろ高機能になってノートPCと値段も違わなくなっていましたよね。




この本の中でも、「ワープロは単に日本語文法解析機能をOSに付加して特化したコンピューターに過ぎないと断言する人もいる。私もこの考えに賛成だし、事実ワープロにスプレッドシート言語を搭載したり、作図機能や画面分割機能を付加していることは、ワープロとパソコンの垣根が次第にぼやけてきている証拠だ。」っていう件があって、ワープロ専用機の未来を暗示してるようだった。




まんが

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No title

週アス連載のトホホ会によると、最近の若い人には
ワープロって言っても通じないそうですが(^^;
86年末~87年には前年の倍、220万台を超える人気商品だったとかで。

私も80年代末期には一太郎で大学のレポート書いたりしましたけど、
当時は頑なにワープロ原稿の提出を拒む教授とか居ましたね(汗)。
逆にワープロ書きじゃないと受け付けない講義もあったりして、
非所有者は人に借りたりキーボードに悪戦苦闘したりと大変そうでした。

***

で、カシオのワープロですが、低価格を武器に87年には
シャープ(19%)東芝(15%)に続いて3位(13%)のシェアを獲得したそうです。
後発ながら文具店ルートの販路で一気に割り込んでくる様は、仰る様に
低価格と玩具店ルートでシェアに食い込んで来たMSXの時と同じですな。

ところが当時はこのカシオが引き起こした価格破壊により、
他社の新型も数ヶ月で20万超から8万円台になる程の下落が起こって、
対抗してHW-100や110も半額398迄下げるものの、全体が10万切る様になると
今度は最安値の製品は機能優先に考える顧客心理に敬遠され、
売上がパッとしなかったりもした様で、なかなか難しいもんですね(-_-;

てきとうさん江

> 週アス連載のトホホ会によると、最近の若い人には
> ワープロって言っても通じないそうですが(^^;

あれですかね、「ワード」とか「一太郎」とか言わないと
だめなんですかね?一太郎も怪しいな……

> 86年末~87年には前年の倍、220万台を超える人気商品だったとかで。

確かにブームと言っていいほどでしたよね。
テレビCMもたくさんあった記憶があります。
石坂浩二のワードボーイとか。

> ところが当時はこのカシオが引き起こした価格破壊により、
> 他社の新型も数ヶ月で20万超から8万円台になる程の下落が起こって、

確かに一気に下落した印象がありました。
これがきっかけだったんですねえ。

> 今度は最安値の製品は機能優先に考える顧客心理に敬遠され、
> 売上がパッとしなかったりもした様で、なかなか難しいもんですね(-_-;

今でもワープロ専用機の復活を期待する人もいますけど、
機能を絞りすぎるとまた不満が出そうですもんね。
電子メモのポメラでも、あれをつけろこれをつけろと
言われてますが、それだけ付けたらノートPCと変わらない
だろうと(笑
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